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更新日:2016年06月25日
- 大人塾2限目:人として知っておいてほしいこと
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私たちは、教育・子育てを軸に"サービスメーカー"として、
「感動」と「共感」と「体験」をビジネスにしています。
だからこそ、社内で同じ「理念」同じ「考え方」を持つ事を重視し、
子どもも、親も、スタッフも「人を育てる」会社でありたいと思っています。そんな私たちの会社が、どのような「理念」「考え方」で運営しているかを感じてください。
今回のお話は、西山社長から社員に向けて送られたメール。
「具体的に」という認識についての指導です。
「具体的に指示しなさい」などと私から指示された場合に認識のズレを感じるので、以下の通り指導しておきます。
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「具体的に」とは、どういう認識を言うのかと言うと、
単純に「分りやすく」とか、「細かく」と言う認識で指示をしようとしている人、
いつ、どこで、誰が、何を、どのように、とだけ考えている人が多いような気がします。
本当は、「具体的に」とは、『誰しもが全く同じ解釈をする』説明であると言う事です。
つまり、誰が、何を・・・と言う風に項目に沿って説明するのではなく、重要なのは、誰でも同じ認識をするレベルに説明する事です。
「必要な項目に」「もれなく」「必要な表現」を持って説明する事によって、同じ行動、同じ認識をするレベルまで解説する必要があります。
一方でこのような場面があります。
もともと人によって言葉の認識が異なります。
保育現場のスタッフに「これ、はさみで切って!」と指示した場合も、現場スタッフは、日頃から子ども用のはさみに接しているので、
この表現でスタッフに指示をすると、子ども用のはさみで切ろうとしてしまう事があります。
急ぎの仕事、量の多い仕事の場合に、「これ、はさみで切って」と指示してしまうと、
業務用のはさみで切る場合に比べ、倍の時間が掛かってしまう事になります。
と言う事は、仕事上で「具体的に」と言う意味は、どんな場面でも同じ表現にならないと言う事です。
つまり、上記の逆もあります。
保育現場スタッフが、チラシを撒く仕事をする時「通常レベルの枚数」をきちんと認識しているとします。
スタッフ全員が、通常、月間配布数を5000枚だと認識している場合は、
「今月、チラシきちんと撒けよ!」と言う指示は枚数を数量指示していないので、一見具体的指示ではないように聞こえますが、
その指示によって、全員が「5000枚」だと認識している場合は、この表現でも「具体的に」という事が出来ます。
*尚、この指示で全員が5000枚撒かなかったとしたら、「具体的じゃない」わけじゃない。
それは単純に結果の話。あくまで、同じ「認識」レベルと言う意味で具体的なのです。
「保育現場スタッフに具体的に指示しろ」と指示している場合に、
指示を受ける側の人間の言葉の認識や経験、解釈の仕方がどのようなものなのか、を指示をする側が正確に認識していなければ、具体的指示は出せません。
具体的指示をしなければならないのに、未熟な人間に対して、
「今月は、販促に力を入れろ」
「今月は営業に力点を置くんだ!」
「部下にきちんと指導しろ」などという指示は、全く具体的な指示とはいえません。
特に、保育現場、ベビーシッターは、本社とは離れて業務を行っており、常日頃から自分達だけの解釈をしてる人たちです。
このような人たちに、「具体的じゃない指示」をしても成果は上がりません。
現場スタッフの成果が上がらないのは、指示をする側の指示が、
「全く具体的ではなく、現場スタッフの解釈でそれぞれの行動が異なり、統一されず、指示した行動と異なる行動を取っているから」
ということが大きな原因のひとつです。
具体的に言わなくても同じ認識、行動を取れるとすれば、それは、その人と同じ、意識、知識、
価値観、目標、哲学、などなど・・・
人の行動を支配する全ての価値観が同じ人間である場合です。
現場スタッフと本社だけでも大きな意識、認識のズレがあるもの。
本社の同じフロアにいて常に会話している人間でもずれがある。
まして、若いスタッフ、仕事歴の浅いスタッフ、経験のないスタッフを使っているのが当社の、当業界の現実です。
そういう人たちに「具体的に」指示していますか???
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私たちの会社では、代表の西山から直接指導を受けることが多々あります。
日々多くの経験をし、失敗もし、指導を受け人は成長して行くと考えています。
私たちの会社の「理念」「考え方」をぜひ感じとってください。