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更新日:2017年06月05日

大人塾9限目:「プロセスが大事」と言うからには・・・
今回は、当社の代表が語る 『 「プロセスが大事」と言うからには・・・ 』 というお話です。
何かを任せられて成功しなかった場合や目標を達成しなかった場合に、
「プロセスが大事じゃないですか!?認めてください!」
と上司に申言する部下がいます。
本当にプロセスが大事だから認めてあげないといけないのでしょうか?
実は、そんなプロセスなんて認められません。
え?厳しいですか???
いえ、厳しいのではありません。認める価値はないからです。
失敗した時のプロセスは、「失敗に至った経緯」であり
「失敗に導く経緯」だと認識すべきです。
だって、現実的に失敗したのでしょう?
成功しようと画策し努力はしたのでしょう。
努力したからこそ認めて欲しいのですよね?
でもそれじゃ、折角努力したのに、失敗を学びません。
失敗をした経緯を認めれば、その人はまた同じことを繰り返すでしょう。
失敗したのだからその計画は「失敗するやり方」だったのです。
一部に「正しいように見えるやり方」があったかも知れませんが、
成功するための計画自体が総合的なもの。
正しいように見える部分さえも
全く違ったやり方だったら成功してるかもしれません。
つまり、失敗したプロセスには「失敗を学ぶ」のです。
そんなやり方じゃダメなんだ、
こんなやり方は成功するためには認められないやり方なんだと。
「プロセスが大事」と言うのは、成功した場合にだけ言うべき言葉なのです。
成功したそのプロセスにこそ学ぶべきことがある、と言う事と、もう一つ。
成功した場合に「プロセスが大事だろ!」って怒られるわけです。
何故怒られるか?
成功しても、何も次に繋がらないやり方や、ルール違反なやり方、
考えずに行動して偶然できた場合などは、
「計画」も「努力」も意味がないからです。
仕事も勉強もテストも全て、
何らかの経験をするときに、
学ぶべきことがなければ結果など意味はないからです。
成功する場合でも、いくら良い結果を得たとしても、
そのプロセスが間違っていれば意味がないからこそ、
「プロセスが大事」なのです。
決して、失敗した人間がプロセスを評価してもらうための言葉ではなく、
また、結果として成功する事自体には全く意味がない、
と言う事を言っているのです。
このように言えば、簡単なことのように思いますが、
現実は、自分が失敗した時に、
自己都合のように自分自身でそのプロセスに拘ってしまいがちなのです。
失敗したのにそのやり方の肯定をしてしまいがち。
頑張った部分だけは自分で認めてしまう、とか・・・。
でも、実はその頑張りが足らなかったかもしれませんよね?
失敗したのなら、そのプロセスの全て、
頑張りの経緯にこそ疑問を持つべきです。
失敗したら「反」「省」する。
つまり、真逆に振り返ることこそ重要です。
失敗したならプロセスを評価してもらおうなどとは思わず、
成功した時にこそ、自分のプロセスが本当に正しかったのかどうかを
謙虚に顧みて厳しく自己評価して欲しいと思います。

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